スタイルとアウトラインの定義を使って、ワードの見出しに付番
Microsoft Wordで作成した文書に「見出し」を書くとき、スタイルとアウトラインの定義を使って「見出し」に番号をつければ、文書の体裁を統一しやすくなるだけでなく、文書の入れ替えなどの編集もしやすくなります。
もし、あなたが「見出し」を書くときに、手入力で番号をつけたり、フォントサイズの変更を見出しの一つ一つで行っているなら、是非この投稿を読んでください。
この投稿で使用したバージョンは、Word2016です。
チュートリアル
Step1. 見出しになる段落にスタイルを適用する
まずは、文書を新規作成し、いくつかのテキスト(段落)を入力します。
入力した段落のうち、「見出し1」になる段落にカーソルを合わせます。この下図では、「アジア」にカーソルを合わせています。
次にタブ「ホーム」にあるスタイルギャラリーから「見出し1」をクリックします。
これで、「アジア」という段落に「見出し1」のスタイルが適用されました。
同様の手順で、「日本」に「見出し2」、「ヨーロッパ」に「見出し1」、「イングランド」に「見出し2」を適用しましょう。
この段階では、まだ見出しに番号はありません。
Step2. アウトラインを定義して、見出しに番号をつける
「見出し1」の段落「アジア」にカーソルを合わせます。
そして、タブ「ホーム」の中央付近にある「アウトライン」のアイコンをクリックし、「新しいアウトラインの定義」をクリックします。
開いたウィンドウの左下にある「オプション」ボタンをクリックします。
「見出し1」にカーソルを合わせたので、ウィンドウの左上にある「変更するレベルをクリックしてください」が「1」を選択した状態になっているはずです。
右上にある「レベルと対応付ける見出しスタイル」のプルダウンをクリックします。
プルダウンのメニューから「見出し1」を選択します。
すると、図の通り、一番上の階層の「1」の横に「見出し 1」という文字が追加されます。
これで、「見出し1」に番号が付きました。
次に、「見出し2」についても、番号をつけましょう。
ウィンドウの左上にあるレベルのリストから「2」をクリックします。
「レベルと対応付ける見出しスタイル」のプルダウンから、「見出し2」をクリックします。
「見出し2」にも番号がついたのを確認したら、右下の「OK」ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じます。
下図のとおり、「見出し1」のスタイルを適用した「アジア」と「ヨーロッパ」は「1.アジア」「2.ヨーロッパ」になり、「見出し2」を適用した「日本」と「イングランド」は「1.1 日本」「2.1 イングランド」に変わりました。
また、タブ「ホーム」にあるスタイルギャラリーの「見出し1」「見出し2」にも番号がつきました。
アウトラインの定義を追加する時のバグ
「番号付きの見出し」スタイルの設定について、ちょっとしたバグを見つけましたので紹介します。
「見出し3」を「番号付きの見出し」にするようアウトラインの定義に追加の設定をすると番号がつきません。
実際の画面で説明します。
まず、「見出し3」を適用する段落にカーソルを合わせます。図では、「東京」に合わせています。
スタイルギャラリーから「見出し3」を選択するため、プルダウンボタンをクリックします。
スタイルのギャラリーから「見出し3」をクリックします。
「東京」に「見出し3」のスタイルが適用されましたが、まだ番号はついていません。
アウトラインのアイコンをクリックします。
「新しいアウトラインの定義」をクリックします。
開いたウィンドウの左上にあるレベルのリストから「3」を選択した状態まま、「レベルと対応付ける見出しスタイル」のプルダウンをクリックします。
「見出し3」をクリックします。
ウィンドウ右下の「OK」ボタンをクリックします。
以上で「見出し3」のアウトラインは正しく適用されるはずです。
しかし、図のとおり段落「東京」には番号がついていますが、「スタイルギャラリー」の見出し3には番号がついていません。
試しに段落「ロンドン」に見出し3のスタイルを適用してみましょう。段落「ロンドン」にカーソルを合わせます。
スタイルギャラリーから「見出し3」をクリックします。
「ロンドン」に「見出し3」のスタイルが適用されますが、番号がつきません。
バグの対処方法
このバグの対処方法は「もう一度、アウトラインを定義すること」です。
実際の画面で説明します。
「ロンドン」にカーソルを合わせたまま、アウトラインのアイコンをクリックします。
「新しいアウトラインの定義」をクリックします。
ウィンドウが開いたら何も変更せずに、右下の「OK」ボタンをクリックしウィンドウを閉じます。
以上で、図のとおり「ロンドン」にも「スタイルギャラリーの見出し3」にも番号がつきました。
あとがき
論文などの長文を作成する際、「見出し」を「スタイル」で設定しておくと、色々と役に立ちます。
ただし、ワードにはご紹介したとおりアウトラインの定義の際にバグがあります。
それでも、今後紹介するアウトライン機能でも必要の設定なのでぜひ使いこなしてください。