この記事では、複数のエクセルブックをパワークエリで結合後に、各グループの合計額を示すグラフをピボットテーブル・ピボットグラフで作成する方法を紹介します。

データの差し替えや追加があっても、簡単に表やグラフを作り直せる方法です。

今回使うエクセルブック

今回使うエクセルブックは、3つのエクセルブックをパワークエリで結合したエクセルブックです。

結合したエクセルブックには、図のとおりデータがあります。

下記の記事で紹介しているチュートリアルで作成したエクセルブックですので、先にこちらをご覧ください。

Power Queryで複数のエクセルを1つに結合し、VBAで再度分割

Power Queryで複数のエクセルを1つに結合し、VBAで再度分割

もし、あなたがエクセルデータを結合や分割する時に、カットアンドペーストしているなら、この記事を読んでみてください。

まずは、各支店の小計額がわかりませんので、小計行が入った表にしてみましょう。

小計行が入った表をピボットテーブルで作成する方法

どこでも良いので、データが入力されているセルをクリックします。

タブの右端に「テーブルデザイン」と「クエリ」が現れますので、「テーブルデザイン」をクリックします。

テーブルデザインのメニューの中から、「ピボットテーブルで集計」をクリックします。

「テーブルまたは範囲からのピボットテーブル」のウィンドウが現れるので、オプションは何も変えずに、「OK」をクリックします。

ワークシートが新たに作成され、画面右側に「ピボットテーブルのフィールド」というパネルが現れます。中央付近にあるすべての項目に上から順にチェックを入れます。

チェックを入れた項目がパネルの下側にある「列」「行」「値」に現れます。

B列に「No」が入りましたが、合計が計算されてしまっていますので修正しましょう。パネルのうち「値」に入っている「合計/No」を「行」にドラッグ&ドロップします。

B列に表示されていた「合計/No」がA列の中に移動し、「No」と「内容」が2段に別れて表示されてしまいます。(例:5行目と6行目)

これを修正してみましょう。タブ「デザイン」をクリックします。

タブ「デザイン」のメニューの中から、「レポートのレイアウト」のプルダウンより「表形式で表示」をクリックします。

A列に入っていた「No」と「内容」がそれぞれ、B列とC列に移動しましたが、まだ2段になっています。(例:6行目と7行目)

セルB3を選択し、右クリックします。

「“No”の小計」に入っているチェックを外します。

「No」と「内容」が2段になる問題が解決されました。

今度は、セルA4やB4に「-」ボタンが表示されてしまっているので、非表示にしましょう。

セルB4で右クリックし、「ピボットテーブル オプション」をクリックします。

タブ「表示」をクリックします。

「展開/折りたたみボタンを表示する」のチェックを外します。

完成です。

これで、各支店の小計が挿入された表が完成しました。

縦棒グラフをピボットグラフで作成する方法

次に、より視覚的に分かりやすいグラフを作成してみましょう。

タブ「ピボットテーブル分析」をクリックします。

メニューのうち、「ピボットグラフ」をクリックします。

「集合縦棒」を選択し、「OK」をクリックします。

グラフが現れます。各支店の合計額だけを表示させるために、グラフ右下の「-」ボタンを「2回」クリックします。

グラフが支店ごとの合計額に変わりました。

グラフの見出しを支店名だけにするため、セルA4からA6を書き換えます。

グラフに表示されているボタンを非表示にしましょう。

グラフをクリックします。

メニューのうち「フィールドボタン」をクリックします。

グラフ上のボタンが非表示になりました。

これで、各支店の小計を示すグラフが完成しました。
パワークエリで結合する元となるデータを差し替えたり追加する方法については、下記の記事で紹介しています。
Power QueryでExcelを結合後、データを差し替え・追加・削除

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パワークエリを使ってエクセルブックの結合した後で、結合元になっているエクセルブックを差し替えたり、追加・削除したい時のやり方を説明します。