紙に印刷したエクセルファイルの保存先フォルダが分からなくなってしまうことはないでしょうか?

この記事では、そんな時のために、紙に印刷するとファイルのパスを自動的にフッターに入力する方法を紹介します。

やり方は、フッターにファイルのパスを記入し印刷プレビューを表示するマクロを作成・編集して、クイックアクセスツールバーにそのマクロのボタンを配置します。

ステップ1:マクロの作成

タブ「表示」のうち、右端の「マクロ」をクリックして、「マクロの記録」を選択します。


マクロ名を「PathFooter」と書き換えて、マクロの保存先は「個人用マクロ ブック」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。



タブ「ページレイアウト」をクリックして、中央付近「シートのオプション」の右下のアイコンをクリックします。


ダイアログのタブ「ヘッダー/フッター」をクリックし、「フッター」プルダウンで上から6つ目のファイルパスを選択し、「OK」ボタンをクリックします。


ダイアログが閉じたら、タブ「ファイル」をクリックします。


メニューから「印刷」を選択し、印刷ボタンをクリックします。


印刷結果のフッターにファイルパスが記載されているのを確認しましょう。


次に、タブ「表示」の「マクロ」の「記録終了」をクリックします。


ステップ2:マクロの編集

キーボードで「Alt+F11」を押し、Visual Basic Editorを起動します。

プロジェクトエクスプローラーの「VBAProject(PERSONAL.XLSB)」の下部にある「標準モジュール」から「Module1」をダブルクリックします。


先ほど作成した「PathFooter」がコードウィンドウに表示されます。


このうち、次のコードを残して、余計なコードを削除します。

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Sub PathFooter()
With ActiveSheet.PageSetup
.CenterFooter = "&Z&F"
End With
End Sub


次に、コード「End Sub」の直前に、印刷プレビューを表示させるための下記のコードを加筆します。

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ActiveWorkbook.PrintPreview



右上の「x」をクリックしてVBEを閉じます。

ステップ3:クイックアクセスツールバーにボタンを配置

左上の「自動保存」と表示されている箇所を右クリックし、「クイックアクセスツールバーを表示する」をクリックします。


リボンの下に表示されたアイコンをクリックし、「その他のコマンド」をクリックします。


Excelのオプションウィンドウが開き、クイックアクセスツールバーのカスタマイズ画面が表示されます。このうち、コマンドの選択「プルダウン」ボタンをクリックします。


表示されたリストから、「マクロ」をクリックします。


「PERSONAL.XLSB!PathFooter」を選択、「追加」をクリックします。


「OK」ボタンをクリックします。


クイックアクセスツールバーに、マクロのアイコンが追加されました。


右上の「x」をクリックし、「保存」をクリックして、エクセルブックを保存してください。


続いて「個人用マクロブックの変更」についてのダイアログが表示されるので、「保存」をクリックします。

以上で完成です。

使い方

今後のエクセルでは、「クイックアクセルツールバー」の中にマクロのアイコンが表示されているので、印刷する際はそれをクリックしてください。


フッターにファイルのパスが入力され、印刷プレビューが表示されます。

フッターの文字種類やサイズを変えたいときは、キーボードで「Alt+F11」を押してコードのうち「.CenterFooter = “&Z&F”」を書き換えてください。

例えば、文字種を「MS P明朝」、文字サイズを「20」にするならば、下記のコードを加筆します。

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.CenterFooter = "&""MS P明朝""&20&Z&F"


いかがでしたでしょうか。

時間が経つと保存したフォルダを忘れてしまうことがある人は一度お試しください。